TRABANDのライヴを見にいってきた

チェコからやってきたクレズマー色の強いロックバンドTRABANDのライヴを見に、渋谷のエッグマンに行ってきた。
結婚式とかパーティの場面が出る映画が好きな人(私なんですけど)、中央ヨーロッパの映画が好きな人、スズキ・コージの絵本が好きな人、そんな人たちならぜったい楽しめるバンド。


長いコートを着て
重たい革靴を履き、それでもなお優美に踊ること。
ボロ車で彼女とデートをし
それでもなおスピードを出すときは出すこと。
そんな感じの勢いのある音楽。


このライブは「イースタン・キャバレー・ワールド」といって、3/1を初日にして6日まで、クレズマー系の対バンが用意されている。


本日は大熊亘率いるシカラムータ。A-MUSIC、東京 チンドン、風の旅団など80年代からの音楽的記憶がクレズマー風音楽にざーっ雪崩れているような音楽。


この2バンドが作り出した音楽的スペースはとても魅力的な大衆音楽の領土だった(女たちが吹く金管楽器が、大衆音楽がもつ伸びやかさ、力強さを表現していた)。明日はくものすカルテットだし、明日も行ってしまおうか。

ライブの情報
http://www.bigstream.co.jp/artist/0403_traband/kaisetsu1.htm


帰りの電車で『ソーネチカ』(リュドミラ・ウリツカヤ著 沼野恭子訳 新潮社)を読む。ロシアの小説。1930年代にフランスより帰国した芸術家の男が政府から弾圧される。その男の妻となったソーネチカという名の女性。彼女がひたすら幸福に暮らす暮らしを綴っていく物語。今夜のライブの帰りにはぴったりの小説。