2003-01-01から1年間の記事一覧

小品「セブンイレブン・チャーチ」

参加しているwebマガジン「青い瓶の話」が、今、届いた。 今号は「12月」というテーマで3本の小品が載っている。 そのひとつが私が書いた「セブンイレブン・チャーチ」。 私が好きな「転用スペース」についての小さなお話です。 クリスマス用に書いた小品だ…

海辺から都市を見る。 「ニュースタイル海の家」が生まれた1980年代の都市から現在へ。 品川や汐留の林立する超高層ビル。 東京の80年代から現在までの大変化のポイントが、国鉄の土地の民間への払い下げの問題だった。 人々が集う鉄道空間と海辺の比較に注…

メリークリスマス!Cafe Del Marということで村上龍の「イビサ」を読んだ。 発表は問題の1992年。さて、ちょいといろいろあって コンピュータの前にいられない日々が続きます。大晦日あたりから、また書けると思いますので、よろしくお願いします。

海辺で話す構図/海岸侵食

海辺というスペースでは様々な人々の動きが交錯し、そこで織り成されているものは、刻々と変化している。 夏とは違って、人があまりこない冬の海辺は、都市の中心部とは桁違いのゆっくりとしたスピードでまるでロバート・ウィルソンの演劇のように、ゆったり…

生け垣/ヘルツォーク&ド・ムーロン/角田純一/留守の家

今日、一色海岸の近くの「一色そば」でごまだれそばを食べて、その後なんとくなく散歩をした。いつもは生け垣をただ生け垣として認識して歩いているのだが、今日は生け垣を植物の枝の曲がりや葉の大小でできあがる複雑な空間の層として見ていたんだ。さらに…

海小屋について

一色海岸にある「海小屋」という海の家についてメモをしておこう。 2001年の夏、海小屋はオープンした。 浜辺に突如現れた、そのバーカウンターを見た時は本当に驚いた。木材で組まれた骨組みだけのバーが青い海をバックに、ぽつんと砂浜に立っていたのだ。 …

イラクで二人の日本人外交官、奥克彦さん、井ノ上正盛さんが亡くなられた。こうした事態を前にして、「彼等の『意志』を継いで、テロに屈せず、イラクで『国際貢献』を続けてほしい」とすぐにいってしまう人々に対して、私は違和感を感じる。労働現場で語ら…

オアシス音楽史1についてのメモ-2-

画家の古谷利裕さんの「偽日記」の11/23のテクスト http://www008.upp.so-net.ne.jp/wildlife/nisenikki.html を読みながら、この海の家の90年代前期の音を考えていく。 たまたま読んだ文章だったが、樫村愛子氏の『若者たちのポストモダン的な共同性』を踏…

ラジオ番組「オアシス音楽史PART1」公開!

私が作ったラジオ番組 「オアシス音楽史PART1」が葉山のインターネットラジオNUSICで公開されました。 葉山の図書館の近く、アートカフェで録音したもの。葉山芸術祭やワークショップを行っている非営利のマネジメント組織。その静かな庭が見える事務所で11…

「青い瓶の話」最新号発行!

今年の夏に亡くなった作家、倉本四郎さん。 その追悼記事を載せたwebマガジンが発行された。 「青い瓶の話」 2003年11月24日号 No.54 登録は http://www.kitazawa-office.com/aobin/ao_top.html バックナンバーリストから読む場合は http://backno.mag2.com/…

「パーク・ライフ&ビーチ・ライフ」-2-

一色海岸の海の家にいる。椅子に座って海を見る。それから、隣のテーブルにいる黒い水着の女の人を見ている。とても魅力的なからだをもった人なのだ。あっ、向こうにおもしろいタトゥーをした若い男がいる。でも女の人を見てしまう。 夏の海辺で水着の女性を…

小説『パーク・ライフ』(吉田修一著 文藝春秋 2002)を読みながら、海の家についてのメモをとる試みの2回目です。(メモの1回目は11月14日ですよ)

海への視線を遮る壁

ベルリンの壁と密接に関連していた『ベルリン・天使の詩』の視線の劇について、私は「極西文学論序説」4章に関する文章で触れた。 ベルリンの壁が市民たちによって壊された14年後の今、パレスチナではイスラエルによって視線を断ち切る壁が作られようとして…

「極西文学論序説」4章について 

東京の高台に立つラフカディオ・ハーン、空襲のために飛んできた東京上空B29の乗務員、首都高速上のアンドレイ・タルコフスキー、そしてやはり首都高速という高所にいるヴィム・ヴェンダース。映画『ベルリン・天使の詩』のように、あなたは「極西文学論序説…

仲俣暁生さんid:solarが雑誌「群像」12月号(講談社)で書いた「極西文学論序説」4章。それを読んで私が思ったことを文章にして載せる。連載途中の評論について書くのはやりにくいが、blogの展開の一つの試みとして発表することにしてみた。それと、1〜3章は…

原宿のツリーハウスとキュビズム建築

今週行った店についてのメモを。 木曜日、原宿に行った。 ラフォーレの前の樹木にツリーハウスが今作られている。 毎週土曜、久留和海岸のビーチクリーンの帰りにいくカフェ「escape」の 小林さんや歴くんが作った樹上の小屋。 それからラフォーレ内の洋服屋…

「パーク・ライフ&ビーチ・ライフ」 -1-

『パーク・ライフ』という本を読んでいるうちに、自分はどんなふうに一色海岸に入っていくのか考えてみた。 この本の「ぼく」がこんなふうに印象的な歩き方で日比谷公園に入っていったからだ。 「なるべく俯いて歩くことにしている。遠くのものを見ないよう…

小説『パーク・ライフ』(吉田修一著 文藝春秋 2002)を読みながら、海の家についてのメモをとってみた。2回に分けて掲載する。

山形浩生の穴

実はフリーライターの言葉をめぐる文章を書きたいと思ったことがある。数年前、ある雑誌で「山形浩生×五十嵐太郎」の対談原稿アンカーの仕事をして、失敗した経験を私はもっている。対談をうまくまとめることができずに、ボツになり、編集部の人間が書いたと…

倉本四郎追悼原稿

昨日、webマガジン「青い瓶の話」編集部に、倉本四郎追悼原稿を送った。 「青い瓶」は写真家/デザイナーである北澤浩一氏が主宰している「電子メディアで読める文藝」を目指している雑誌。最近、近藤 等則のアルバムジャケットをデザインした北澤氏のシャー…

「オアシス音楽史-1-」のメモ

昨日は葉山図書館の近くにあるアートカフェで「オアシス音楽史」の録音をした。 メンバーはオアシスの音響を長年しているサックスプレイヤーの藤川さんと、代表の朝山さん、それにラジオのミキサーの平尾さん。藤川さんに、秘蔵の音源をもってきてもらって、…

80年代都市戦争

仲俣さんid:solar:20031104がダイアリーの中で「1980年代は、ぼくらにとってひとつの戦時下だった」という文章を書いている。 確かにあの時代を「戦時下」だったと規定すると、何気なく置かれていた本や写真が非常に意味をもって見えてくる。生きるための参…

ラジオドラマ

NUSICの飯塚さんから電話があって、「オアシス音楽史」は、編集ソフトの使い方教えるから、自分で編集してくれといわれた。ラジオ番組を自分で編集して作ることになった。その昔、ラジオドラマを作ったことがある。ため息を意図的にいれて作ったものだった。…

BEACH CLEAN/淘げ屋

毎週土曜日午前中に行う久留和海岸のビーチクリーンを、今日は天候が悪いのでしなかった。お昼に、いつも一緒にビーチクリーンをしているMさんから電話。彼女も今日はしなかったようだ。ビーチクリーン。浜辺が寒くなってくると、夏のように、そのまま、商品…

オアシス音楽史へ

11月1日になった。このダイアリーの公開は、今くらいかなと思っていたので 今日にしましょう。 さあ、オープンいたします!来週行う予定のラジオ番組「オアシス音楽史」のメンバーのスケジュール調整。 内容は、海の家の音楽の歴史。1980年代から始まるもの…

NUSICのために海の家の話を録音

葉山町にはNUSICという名前のインターネットを使ったラジオ放送局がある。 地域の話題、たとえば、ある建物の保存の問題や、宅急便屋の人から見た葉山の町などが語られる放送をしている。 http://www.monado.net/nusic/ 一昨日、その放送をやっている飯塚さ…

オアシス音楽史02

イメージが先行する音楽。 その後、オアシスはジャマイカ、アフリカ、アジアから運び込まれた打楽器の時代になってくるのだが、その前のイメージが先行する音楽があったことを記憶すること。 そのことについての考察。ちょうど私はファッションショーの音楽…

ビーチクリーンへ

今日は、毎週土曜日午前中に行う久留和海岸のビーチクリーンに行く。 釣りをする数人の人々がいる静かな秋の砂浜、海にはシーカヤックが何艘も見える。そんな海岸で空き瓶やビニール系のゴミを拾う。その後、メンバーと近所のカフェ「escape」に行く。「esca…

海洋深層水へ

とここまで書いたところで、海洋深層水を使った露天風呂に行くことにする。家から車で40分くらいのところに、海が見渡せるとても景色のいい温泉がある。みかんとタオルをもって、ちょっと出かけてこよう。

関係の悪循環

昨日、広尾の中央図書館に行くために乗った東横線で、レゲエの帽子にジャージの痩せた女の子と、同じような帽子にもうすでにおばあさんのような風格をもった10代の子の二人組がいた。ずっと二人は話していたのだが、実は楽しそうではない。 痩せた女の子はも…