ラジオドラマ

NUSICの飯塚さんから電話があって、「オアシス音楽史」は、編集ソフトの使い方教えるから、自分で編集してくれといわれた。ラジオ番組を自分で編集して作ることになった。

その昔、ラジオドラマを作ったことがある。ため息を意図的にいれて作ったものだった。
実は息の音は、人を強く巻き込むものだ。
その巻き込む力は、今、ポルノ・ビデオのサウンドの中に紛れてしまっているけれど、もう少し、労働についてのドラマに戻してもいい。
自分の仕事のことをイメージして、ため息や呼吸の音を録音して聞いてもらいたい。それは労働に対して自分がどう対面しているかがよくわかる音のドラマだ。また、他人をも巻き込む音質の力をもっている。


そういえば昔、作ったラジオドラマの次回作として考えていたのが、
こういうものだった。

「私は●●●●(自分が勤めている会社名)という袋小路にいます。この袋に今からため息を吹き込みます。ふ〜〜〜」


テープレコーダーと小さな紙袋を貸して
このセリフを実際に勤めている会社で録音してもらう。
それをラジオで100人くらい続けて流していく。
セリフのバックには、それぞれの職場の音が聞こえている。


全員のセリフが終わったところで、
「では、今からこの袋小路を爆破します」という言葉が入る。


やはり、職場で録音してもらった、空気の入った紙袋をパーンと手で爆発させる音。
その100連発!
そのリズムに乗って強力な音楽が流れてくる。