2004-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「ビーチの社会学」読書ノート2

本のつまらなさが読んでいくうちに、どんどんわかってくるという恐ろしい体験をしている。この本を読んでいいのは、海の家から都市文化を考えようとしている私だけかもしれない。みなさんは決してこの本には近づかない方がいいでしょう。大月隆寛は帯で推薦…

夢の棲む家「ハタ」−チェコのウィークエンドハウス

■チェコの小さな小屋について、書こうと思ってずっと書けなかったので、ここでメモをしておく。■チェコの都市郊外にある丘や森、川辺に不思議な小さな家が散在している。森の小人が住んでいるような愛らしい色彩の家、丸い樽に三角の屋根を乗せた積み木の家…

『ビーチの社会学』読書ノート1

これからしばらく、この本を読みながら、読書ノートを連載していく。このblogで考えたいと思っていたテーマが書かれている本を読めることがとてもうれしい。『ビーチの社会学』(現代書館)。著者はカリフォルニア大学の精神医学部・人類学部教授ロバート・B…

「オアシス音楽史part2」公開!

(コメントにもありましたが、ここでも書いておこう)お待たせしました! 「オアシス音楽史part2」できあがりました。“黒い父、ジャマイカ、ルーズな先輩、牧伸二、DJたち…に導かれ”ダンスホールレゲエ黎明期から現在まで 秘蔵音源で語る海の家ヒストリー現在…

海岸沖に人工リーフ

私の家の前に広がっている久留海岸沖に人工リーフが入る計画がある。 http://www.sukaumi.org/topics/index.html私はこの計画に反対している。この「秋谷海岸(久留和地区)保全計画協議会」の第3回が明日の火曜日に開かれる。私はいけそうもないのだけど情…

ダンスカンパニーと海辺

「珍しいキノコ舞踊団」はてなのキーワードで何度か来てくれている人がいる。 横浜のBankART1929の情報として書いているだけなので、なんだか申し訳ない気分になってきた。ダンスは好きなので何か書きたいのだが珍しいキノコ舞踊団はまだ見たことがないので…

「黒のセダンが坂道を下りてきた」

webマガジン「青い瓶の話」のために小さな物語を書いた。 タイトルは「黒のセダンが坂道を下りてきた」。 覗きの集団を覗くことを描写した小さな物語。 これはある裁判を傍聴した時に見てしまった 最高裁に巣食う黒衣たちの姿と覗きの男たちを繋げていく物語…

海の家の音楽の歴史を聞かせたい

なんだかいろいろとあってダイアリーを書くことができなかった。 ラジオ番組「オアシス音楽史part2」やっとできましたよ。 さっきnusicのIさんに納品しましたので、近日中upされるでしょう。 海の家の音楽の歴史が聞ける 世界でたったひとつの音楽番組「オア…

快調!「オアシス音楽史PART2」編集作業

幕張で用事をすませて、葉山のHさん宅に行きラジオ番組「オアシス音楽史PART2」の編集。 ものすごく大雑把であると同時に、端の糸屑を丁寧に取り除いていくような細かい作業。 1992年くらいから現在までの、葉山の海岸に立つ海の家の音楽史。主にジャパニー…

写真の肌理と奥行き

3月8日の朝日新聞の夕刊の美術欄は、大西若人が宮城県美術館の「コモン・スケープ」展という写真展について書いていた。60〜70年代生まれの写真家を中心とした写真展らしいが、気になることを書いていた。 「じっと見てゆくと気づくのは、多くが奥行き感に乏…

「占領に反対する芸術」展

今朝はいい天気だった。 窓の向こうには、春の静かな海が、広々とゆったりと、まだ春ではないのに広がっている。 銀座で用事の帰り、第5回「占領に反対する芸術」展に行く。 2004年3月8日(月)---3月20日(土)(14日(日)休廊) 11:00a.m.---7:00p.m. (…

「EASTERN CABARET WORLD」最終日

最終日である。 今日は、早坂紗知のミンガ。 民族音楽とジャズとの出会いを意識した音。 クレズマーは中央ヨーロッパや東ヨーロッパあたりから発生したユダヤ音楽で、このあたりのアラブ音楽、ロマの音楽その他、いろいろな音楽をミックスしたものだ。20世紀…

「EASTERN CABARET WORLD」5日目

5日目もいってきた。 warehouseが出演した。ギタリストの鬼怒無月のバンドである。 彼の素晴らしいギターのテクニック。民族音楽的な要素と現代音楽が新たな視点で合わさった世界ということで選ばれたのだろうか。父親が絵描きだったベン・ニコルソンの初期…

「EASTERN CABARET WORLD」4日目

4日目は、うって替わって素晴らしい演奏が展開された日だった。TRABANDも巻上公一も非常によかった。梅津和時のおかげである。今日の対バンは梅津率いるこまっちゃクレズマ。暇な時、遊びで、戦時下になった場合、この人はどうなるかと時々考えるが、梅津は…

「EASTERN CABARET WORLD」3日目

3日目のセットは、中央ヨーロッパの文化特有のアヴァンギャルド性の展開ということだろうか。20世紀前半のこの地域の文化は、社会主義の前衛という概念の強い影響、都市文化の熟成によって、独特なアヴァンギャルド芸術が生まれている。全スケジュールの対バ…

「EASTERN CABARET WORLD」2日目

「EASTERN CABARET WORLD」2日目を見に渋谷のエッグマンに行ってきました。 TRABANDもTOKYOのオーディエンスに慣れたのか、演奏が伸びやかになってきた。クレズマー独特の伸縮自在の音楽空間を広げだしてきた。このままいけば最終日あたりはTOKYO CABARET B…

リュドミラ・ウリツカヤ来日

と寝ようと思ったら 『ソーネチカ』のリュドミラ・ウリツカヤ来日記念対談があることがわかった。 ●リュドミラ・ウリツカヤさん来日記念対談と朗読の夕べ 聞き手・豊崎由美さん解説 日本語朗読・沼野恭子さん(『ソーネチカ』訳者)協力・新潮社 『ソーネチ…

TRABANDのライヴを見にいってきた

チェコからやってきたクレズマー色の強いロックバンドTRABANDのライヴを見に、渋谷のエッグマンに行ってきた。 結婚式とかパーティの場面が出る映画が好きな人(私なんですけど)、中央ヨーロッパの映画が好きな人、スズキ・コージの絵本が好きな人、そんな…