2004-10-01から1ヶ月間の記事一覧

地震と チャペック

今週は、同じところに続けていく仕事があった。カメラマンが2度、少しだけど遅刻した。カメラマンの御両親は、今回の地震の被災地に住んでいる。みんなそのことを知っているから、「さあ、急ごう」といって取材先に出かけた。 今ごろ、そのカメラマンは水を…

土方巽が登場するフィルムの断片を見る

横浜・馬車道にあるBankARTの イベント「舞踏の火、舞踏の華」の中の、舞踏家・土方巽の映像を見る上映会にいってきた(10/22)。 実は、西江孝之の映画「臍閣下」(1969年)が上映されるということを知って出かけてみたのだ。 この映画は「孫悟空の物語を土…

ラジオの学校とテレフォン・ドローイング

この絵は、ラジオの音を聞きながら描いた私の「イタズラ描き」である。 日曜の夜、神保町の古書会館の「アンダーグラウンド・ブック・カフェ」という古書フェアで「河内紀トークライブ『実況生中継 ラジオの学校』」というイベントがあり、それに参加し、そ…

『居酒屋』

プラハからやってきた、黒い髪、黒い瞳で鹿の子供のような顔をした女性、ミレナ・コプシヴァさん。あなたは坊主頭の神輿を担ぐ男に強い興味をもっていて、たまたま坊主刈りにしたばかりの私は会ってしまったんだ。 上野広小路の居酒屋で飲んだね。酔った私た…

なんだか昨日見た写真集でプラハへの想いが甦ってきてしまった。プラハに関する小さな創作をここに載せておく。

プラハのざわめきと4人の写真家たち

日本語にすれば「クジラ」という名のカフェがプラハのとある裏通りにある。店内は暗い。濃密な茶色の暗がりだ。古びたソファとテーブル。そこに客は座り飲み物をとり楽しく話をする。 そんな彼等の様子を見ていると、時々、一人また一人、地下室に降りていく…

今日は鎌倉の妙本寺という寺にいった。仏教にはまったく興味がないのだが、この寺の空間が好きなのだ。スケッチをした。2枚ほど描いて、ある洋服屋に行く。そこにたまたまあったチェコやソビエトに関する写真集を見た。ソ連を中心とするワルシャワ条約機構軍…

菊地成孔の「テープ起こし原稿小説」 その地平と耳のそばたて方

「テープ起こし原稿」を、テクスト形成の新たな地平として考えること。そんなことを続けてこのblogで書いて、久しぶりに東京に出て、赤坂の書店で雑誌『en-taxi』(扶桑社)最新号を買い、いつもいく24時間営業の韓国スープ( ソルロンタン)の店にいって…

ここがその沼地だ。徹底的に遊べ! 映画『アダプテーション』について

目の前には今ここで選択しなければならない岐路がある、それも選べばすぐにまたもう何十番目の岐路に立つことはわかっていながらも前に進む、そして自分といえば腰まで水に浸かって、とにかく前へ前へと進んでいかなければならない。 映画『アダプテーション…

ノイズ文学を紹介しよう!

私はここでノイズ文学を紹介しようと思う。 既にノイズ文学が1970年、筑摩書房で発表されていたのである。 私は前々から気になっていた書物があり、それを先週たまたまネットでみつけた。その書物が昨日、北海道の古書店から送られてきたのだ。今村太平『志…