2004-01-01から1年間の記事一覧
本日は土曜日なので久留和海岸でビーチクリーン。 ちょうど1週間前はひどい強風、数日前はそれなりの風もあり その影響のせいでゴミが随分波打ち際に打ち上げられている。 空き缶やペットボトルにぐしゃぐしゃとした黒色の海藻が巻きつき、それが渚にある量…
詩人の奥成達さんらがやっておられる同人誌『gui』73号が一昨日送られてきた。 けっこうな達人が揃っているのでいつも読み込んでしまう。 その中でも好きなのが吉田仁さんの連載小説「千駄ヶ谷」。 マガジンハウス、というよりは平凡出版の元編集者である吉…
●今、建築会館のホールで「2004吉阪隆正展」が開かれている(12/3〜12/27)。 吉阪隆正は建築家であり、集落、建築などを巡るフィールドワーカー。 メモ愛好家には、ぜひお勧めしたい展示。 メモ愛好家というのは、ノートにしっかり書くのではなく、さまざま…
「便乗おことわり」の貼り紙が貼付けてある風よけガラスのトラックに、「だけど、どこかの金持ち野郎が貼紙をつけさせたところで、男ってものは、ときには善人になることがあるもんだぜ」と運転手にヒッチハイクの男はいい、そして乗り込む。 そんなシーンか…
相模湾が見渡せるバス停。東京に行く時はそこで待っている。 すぐそこで、近所のサーファーが波乗りをしていたりしているから、それを見ていたりする。ぼーっと海なんか見ているせいか、そして駅までいく道路がこの海沿いの道しかないせいか、知り合いが私を…
基地からの仕事の帰り、助手席のオスカーが「寒い寒い」としきりにいうから、浦賀方面へと道を替えた。黒船ラーメンで暖かいものでも食べようと考えたからだ。 「ミタニ・コーキのドラマはいーね。登場する人たちがとてもがんばっている。あの青年たちの心意…
なかなか、ここにテクストを書くことができない。手短に最近の覚え書きを。 『唐桑・海と森の大工』(INAX 出版)で取材させていただいた唐桑半島の和船作りの岩渕棟梁が三浦半島に先日やってきた。近くの海岸にいるあるヨットマンのために作った和船の進水…
今週は、同じところに続けていく仕事があった。カメラマンが2度、少しだけど遅刻した。カメラマンの御両親は、今回の地震の被災地に住んでいる。みんなそのことを知っているから、「さあ、急ごう」といって取材先に出かけた。 今ごろ、そのカメラマンは水を…
横浜・馬車道にあるBankARTの イベント「舞踏の火、舞踏の華」の中の、舞踏家・土方巽の映像を見る上映会にいってきた(10/22)。 実は、西江孝之の映画「臍閣下」(1969年)が上映されるということを知って出かけてみたのだ。 この映画は「孫悟空の物語を土…
この絵は、ラジオの音を聞きながら描いた私の「イタズラ描き」である。 日曜の夜、神保町の古書会館の「アンダーグラウンド・ブック・カフェ」という古書フェアで「河内紀トークライブ『実況生中継 ラジオの学校』」というイベントがあり、それに参加し、そ…
プラハからやってきた、黒い髪、黒い瞳で鹿の子供のような顔をした女性、ミレナ・コプシヴァさん。あなたは坊主頭の神輿を担ぐ男に強い興味をもっていて、たまたま坊主刈りにしたばかりの私は会ってしまったんだ。 上野広小路の居酒屋で飲んだね。酔った私た…
なんだか昨日見た写真集でプラハへの想いが甦ってきてしまった。プラハに関する小さな創作をここに載せておく。
日本語にすれば「クジラ」という名のカフェがプラハのとある裏通りにある。店内は暗い。濃密な茶色の暗がりだ。古びたソファとテーブル。そこに客は座り飲み物をとり楽しく話をする。 そんな彼等の様子を見ていると、時々、一人また一人、地下室に降りていく…
今日は鎌倉の妙本寺という寺にいった。仏教にはまったく興味がないのだが、この寺の空間が好きなのだ。スケッチをした。2枚ほど描いて、ある洋服屋に行く。そこにたまたまあったチェコやソビエトに関する写真集を見た。ソ連を中心とするワルシャワ条約機構軍…
「テープ起こし原稿」を、テクスト形成の新たな地平として考えること。そんなことを続けてこのblogで書いて、久しぶりに東京に出て、赤坂の書店で雑誌『en-taxi』(扶桑社)最新号を買い、いつもいく24時間営業の韓国スープ( ソルロンタン)の店にいって…
目の前には今ここで選択しなければならない岐路がある、それも選べばすぐにまたもう何十番目の岐路に立つことはわかっていながらも前に進む、そして自分といえば腰まで水に浸かって、とにかく前へ前へと進んでいかなければならない。 映画『アダプテーション…
私はここでノイズ文学を紹介しようと思う。 既にノイズ文学が1970年、筑摩書房で発表されていたのである。 私は前々から気になっていた書物があり、それを先週たまたまネットでみつけた。その書物が昨日、北海道の古書店から送られてきたのだ。今村太平『志…
先週の金曜日は立教大学の文学部ドイツ文学科の高橋輝暁教授にお会いした。勝手に自分たちが行っているあるプロジェクトのためである。史的唯幻論の岸田秀、宗教社会学の橋爪大三郎、そしてヘルダーリン研究の高橋輝暁、いったいこのラインは何を示すのか。…
夏草が枯れると通れる山道があり、秋になってからこの山道を通ってスーパーに行き、買物をするようにしている。帰りは野菜やパスタなどをいれたバッグをしょって山道を帰ってくる。片道40分くらいの行程だろうか、うねうねとした細い道を割合早足で歩いてい…
匿名性ということを違ったラインで考えたい。 匿名性の対義語はなんだろうか。 「無名性」ということではないだろうか。 たとえば、こんな無名性である。 「ぼくの内部には どうしても なにかしら欠落した痛みがあり それはいつもぼくを 奇妙に 苛立たせる。…
夏のはじまりの海の家オアシスBBSでの、言葉の荒れ方について躓いたたままだ。夏が終わって涼しくなったというのに、みなさん、海の家への法的縛りについていろいろと語りあっているというのに、こちらはあの言葉の退廃の現場に躓いたままなのだ。 匿名性と…
本日発売された『relax』(マガジンハウス)で海の家についての記事を作っています。前にこの雑誌で海の家の記事を作った時(2000年)は、海の家作りを通して、「脱力した労働の身振り」というものを若い友人たちに伝えたかった。今度は海の家の記録を通して…
翌日は、映像記録の可能性を追求しているグループremoのメンバーに会うために動物園前のフェステイバルゲートという遊園地までいったのだが、時間がかなりあったので、近くをぶらぶらしてきた。通天閣を目指し歩き、その下では車のちょっとした接触事故があ…
9月3日は大坂のINAXギャラリーに行っていた。 「唐桑・海と森の大工」展のオープニングだったのだ。 http://www.inax.co.jp/Culture/top/osaka.html この展覧会は、宮城県の最北東端に位置する唐桑半島で 現役の船大工として活動している岩渕文雄棟梁の仕事…
この時期は、蜂の集団が急に部屋の中に入ってきたり、家のあっというところに巣を作ったりする。 巣を作られると、燃やしたり殺虫剤を使って退治する人がいるが、私はホースで強い勢いの水を暗い時間にかけて巣を壊すことにしている。 そんな時は、たいてい…
さて、サザンビーチにいったのは、建築をしている中江伸也が作った海の家「茅ヶ崎戯曲」で埴谷雄高の「死霊」をモチーフにした芝居をするというので見にいったのだ。 茅ヶ崎戯曲は、今月号の『Invitation』でも書いたように小さな正方形の可動式のパネルが合…
海沿いの道を歩いて、天皇家の別荘前に行き、そこから海廻りのバスに乗って逗子駅に出て鎌倉に行き、駅前のたらば書房に寄って湾岸戦争を巡る片岡義男の本を手に入れ江ノ電に乗って藤沢に行く、駅前の中華料理店でラーメンを食べて茅ヶ崎へ、そこからコミュ…
茅ヶ崎戯曲のあるサザンビーチに行く時、JR茅ヶ崎駅からコミュニティバスを使うのだけれど、このバスの大きさ、形、細い路地を入っていく感じ、乗っている人のマナー(運転手へのあいさつ、席のゆずり方の上品な姿など)、なんだかとても好きな乗り物なのだ…
私がいくつかの雑誌でとりあげた茅ヶ崎サザンビーチの海の家 「茅ヶ崎戯曲」で、埴谷雄高『死霊』が芝居として上演される。 8/26〜8/28 午後7時より。 http://www13.plala.or.jp/connectedworld/after/
沖縄県宜野湾市・沖縄国際大学に、8月13日、アメリカ軍海兵隊の輸送ヘリが墜落した事件。 オリンピックということもあり、あまり大きなニュースとして取り上げられていないようだ。墜落現場がアメリカ軍の統制下におかれ、日本の警察、宜野湾市関係者も立ち…