「唐桑・海と森の大工」展

9月3日は大坂のINAXギャラリーに行っていた。
「唐桑・海と森の大工」展のオープニングだったのだ。
http://www.inax.co.jp/Culture/top/osaka.html
この展覧会は、宮城県の最北東端に位置する唐桑半島で
現役の船大工として活動している岩渕文雄棟梁の仕事を紹介しながら
海と森、この二つの自然が交わるところにある技術を見ていこうというものだ。その日はオープニングということで、岩渕棟梁も登場し、展示されている和船で進水式の真似事を行い、紅白の餅を撒くといったことが行われた。


このblogであらかじめ宣伝しておけばよかった。木製の舟と配られる紅白の餅、そして唐桑のわかめのとりあわせは、とても人の心を楽しませるものだった。


私はその展覧会に合わせて出されるブックレットに関わっていた。写真は岩渕棟梁を10数年追い続けているドキュメンタリスト瀬戸山玄、デザイナーは勝井三雄、それに編集は住友編集室という強力なラインアップによってできた本である。私はそこで和船を作る船大工・岩渕棟梁にロングインタビューを行い原稿をまとめている。


INAXと住友編集室のいつものすごい編集力でとてもよい本になっている。INAX BOOKLET『唐桑・海と森の大工』(INAX出版)。ぜひ見てやってください。海辺のスペース「造船所」の描写から始まる私の原稿も、楽しめるものになっていると思います。


その日は瀬戸山さんらスタッフと梅田の街で痛飲した。この本には関係のないことだけど、どうしても話したいことがあったのだ。なんだかいいたいことをいって酔いつぶれ復活し、風俗街のど真ん中の中華料理店で明け方近くまで飲んで大坂のDEEPな夜を過ごしてしまった。