三浦半島で和船

なかなか、ここにテクストを書くことができない。手短に最近の覚え書きを。


『唐桑・海と森の大工』(INAX 出版)で取材させていただいた唐桑半島の和船作りの岩渕棟梁が三浦半島に先日やってきた。近くの海岸にいるあるヨットマンのために作った和船の進水式を行うためである。近隣のヨットマンたちのその日の表情、当日、棟梁が舟を一隻またオーダーされたということを合わせて考えると、三浦半島で和船への動きが出てくるかもしれない。


進水式の日、その流れで鎌倉にある木造船をモチーフにした素晴らしい家に行った。伊豆の船大工さんが一部を作っている住宅である。


しかし、両方とも場所がよかった。三浦半島、鎌倉に、まだよく知られていない素晴らしい場所はあるものだ。


先週は東京外語大学で、宗教学の町田宗鳳先生にお会いする。町田先生は、禅寺での修業を経て大学教授になられた方だ。70年前後、アメリカやヨーロッパのヒッピーたちは京都を訪れZENに出会っていくわけだが、町田先生は同世代の若き僧侶として、そのムーブメントを受けとめたことになる。興味深い方だ。


1960年代後半のブラジル・リオデジャネイロの貧しい子供たちを描いた映画「シティ・オブ・ゴッド」(フェルナンド・メイレレス監督)を見る。今年の初めに自分が書いたブラジルのホームレスをモチーフにした小さな創作を思い出す。テクストを載せておきますので、よろしかったら読んでみてください。