「EASTERN CABARET WORLD」5日目

5日目もいってきた。
warehouseが出演した。ギタリストの鬼怒無月のバンドである。
彼の素晴らしいギターのテクニック。民族音楽的な要素と現代音楽が新たな視点で合わさった世界ということで選ばれたのだろうか。父親が絵描きだったベン・ニコルソンの初期の絵画のように、現時点での音楽的な潮流がすべて把握されていることの平凡さ。

美術批評家や思想家などがあつまるサロンなどがあったとしたら、こんな音楽が流れていていい。もっとかすかにBGMとして聞くべきで、ステージをみつめて大きな音を聞くべきものではないだろう。身体はそんなことをよく知っていて、少しづつ少しづつこわばっていく。



TRABANDはよい演奏をしたが、そのこわばりが観客に蔓延していたのだろう、どこかのりの悪いライブになっていた。こういう時は毎日いっている私などがもっとのって盛り上げなくてはいけないのだろうが、ウチキなもので、ごめんなさい。反省しよう。


一緒に見た知り合いが「とても シアトリカルなバンドだね」といっていた。そういわれると、イディッシュ演劇についてあまり興味がなかったのだが、そんな芝居も見たくなってきた。しかし、見てもわかるのだろうか、ニューヨークあたりに行ったらすぐに見えるのだろうか。いや、神戸あたりにそんな劇団があるかもしれない。劇団はバンド以上に思わぬ集団があったりするからね。神戸震災の時を挟んだイディッシュ劇団の物語。妄想が浮かんで帰りの電車で想像している。俺は何をしているのか。


まだ書きたいことはあるのだが、いろいろとすることがあるので、メモはこれだけ。
今日はラスト。これを読んだ人、こないかな。中央ヨーロッパの大衆音楽が楽しめるし、あのあたりの映画や物語が好きな人はイメージで遊ぶことができる。
私は今日もいく。

ライブ情報

http://www.bigstream.co.jp/index2.html