「オアシス音楽史外伝」の収録完了

ラジオ番組「オアシス音楽史外伝」の収録を終えた。
真砂秀朗さんには打楽器ジンベをスタジオにもってきてもらい、それを叩きながらリズムの話をしてもらった。リズムを叩きながらリズムの話をするラジオ。前からしたいことだった。


真砂さんは、現在はインディアンフルートを吹く演奏家と画家という仕事をしているがbamboo studioというデザインスタジオを主催していた時期がある。80年代後半のワールドミュージック系コンサートのフライヤーなどを見てみると、このスタジオの仕事が多く、ああ、この時代のデザインスタイルの核になる部分をつくってきたスタジオだということがわかる。


もう少したったらwebラジオと映像をしっかり繋げてみたい。スペースの文化史にとって、音楽とフライヤーの関係は見逃せないものだ。あるバンドのアルバムがある集団で共有化され、そのロゴデザインが引用され、フライヤーとして使用されたかなどを、音源や残された映像やポスター、インタビューなどで織り成していくことをしてみたい。私の頭の中には、FLASHなどを使った、ロゴが動きまわって、さまざまな人々に出会って変形されていくアニメーションのようなものがイメージされている。


海の家オアシス代表の朝山さんも、実はオアシスカルチャーのアーカイヴス構想をもっていて、このあたりの動きはわりあい早い時期に具体的に進行できるのではないかと思っている。


真砂さんは、今でもデザイナー的思考力を備えていて、時代の形をぐっとつかまえて、人々にわかりやすくうまい形で見せてくれるようなコミュニケーションの仕方をもっている人だ。ほんの少しだけど、今という時代の形を見せていただいた会話もできたと思う。ラジオ番組「オアシス音楽史外伝」期待してください。