海への視線を遮る壁

ベルリンの壁と密接に関連していた『ベルリン・天使の詩』の視線の劇について、私は「極西文学論序説」4章に関する文章で触れた。
ベルリンの壁が市民たちによって壊された14年後の今、パレスチナではイスラエルによって視線を断ち切る壁が作られようとしている。


パーク・ライフ&ビーチ・ライフ」では、浜辺での視線の劇について触れた。
そして、パレスチナの壁に関連するサイトでこんな文章を見た。


「少年は海を見るのが好きだった。
家から地中海までは15km足らず。
でも、海に行くことはできない。そこはイスラエルで、パレスチナ人の
少年は入ることを許されていないから。
父親が必死に働いて作ったお金で建てた家のバルコニーから地中海が見えた。
少年はその海を見るのが好きだった。


ある日、海が少年の前から消えた。
海の代わりにバルコニーの目の前に現れたのは、高さ8mの「壁」だった。
イスラエルヨルダン川西岸地区内に建てている「壁」だ。
「僕は壁ではなく、海を見たい」
「僕達は、向こうの海に落ちていく夕日を見たくて、ここに家を建てたんだ」


少年の家は「壁」に近いという理由で、
イスラエル政府から取り壊すという通告を受けている」


明日、2003年11月21日(金)午後6時から
池袋西口公園
「STOP THE WALL in PALESTINE〜海が見たい」
という集会がある。
詳しくはこのサイトで。

http://www.stopthewall.jp/


実はパレスチナ問題、深く考えたことはない。あまりに遠すぎるよ。
だけど文章発表していくと、言葉って「はてな」のキーワードではないが繋がっていくのさ。特にイエスマホメッドの土地は飛ぶ傾向強し。
都市の視線、海辺の視線について考えてたら、もうパレスチナの壁へ。


海辺、公園、視線である。

興味ある方は、池袋west gate parkへ!