「Beach Clean Comics」編集日記-4-

やっと印刷所へ。
さあ印刷所へ行こうと思ったら未修整発見。カリシュウに電話。修正データもらって東京へ。大豆インクの匂いとモンペおばさんといえば、さる世界では有名印刷所。しかしデータの不具合?。またカリマン電話したりして。なんとか切り抜け安心。印刷所出ればそこはエスニックタウン大久保。一段落したので台北ファストフード店のような韓国焼き肉店へ。そうだ、「Beach Clean Comics」データ印刷所に入れた日の記念で買おうと決めてた本があった。西荻のナワプラサードへ。『ニミスとアルクス スウェーデン海辺のアート論争』(プリミティヴプランプレス)だ。美術家ラーシュ・ヴィルクスは、追いはぎの格好をして玩具のピストルをもち、旧式のフォルクスワーゲンで大学や博物館に乗り付け、美術界の大御所に銃口を向け「芸術とは何だ?」という質問をする、非常に迷惑なパフォーマンスをする人。その人が自然保護地区の海辺に勝手に巨大な建築のような芸術作品のようなものを作ってしまった。拾った流木で作られた巨大なニミス、ノンブルが書かれた石で組まれた、巨大な書物らしいアルクス。誰も来そうもない海辺に独りで作ってしまったのはいいが、撤去しようと行政は来るし、すごい人数の観光客は来る、さらに大物アーティストがそれを作品として買い上げたり……といった顛末が書かれている本。それを電車で読みながら帰ってきた。「Beach Clean Comics」28日納品予定。葉山地域ではその日の夕方から発売。30日、谷中の一箱古本市でも販売しようと思っています。「月夜と眼鏡」の軒先をお借りする「月夜と海の家書店」です。