海の家をテーマにしたラジオ番組

葉山のインターネットラジオNUSICが、海の家をテーマにする新たな番組をUPした。

「“海の家”文化が成立する希有な土地 Part2
『海は誰のものか』」
http://www.monado.net/nusic


今回は、葉山町の町議会議員3人と海の家オアシスの代表が登場して語り合うというものだ。主に「海の家が出す騒音」について語られる。


このラジオを聞いて、騒音という問題が、解決の方向に向かって語られようとされるが故に紆余曲折してしまうこと、そのことにいらだちを覚える オーディエンスも多いだろう。
しかし私は、この曲折、進退両難、捩じれ、捻転が生じてしまう「政治の時間性」を支持したい。なぜなら、その曲折されていく会話の中にこそ、解決の方向の向こう側に、実は未来のために語るべき主題が浮かびあがってくるからだ。


(具体的な問題を具体的に解決しつつ、未来に向かって語るべきテーマを浮かびあがらせる試み。それが「政治」だろう)


この海の家問題でいえば、「葉山という町が、海という自然環境に対して、どのように向き合っていくか」という主題である。


海の家のライブの騒音の問題と、学校が出す騒音の問題が微妙に隣接しつつ語られ、また離れていってしまうのだが、このあたりに、その主題が見え隠れする瞬間があった。


海辺という場所が、魅力的な公共の場所として見えた一瞬であった。サーフショップ、ダイバーズショップ、海辺のカフェ、レストラン、美術館、釣り船屋、釣り道具屋、環境保全のボランティア、そして海の家を、海辺という公共の場所に並べたスペースとしてとらえてみること。このことをちょっと頭の中でイメージしてみよう。

司会も担当するIさんが製作したなかなかのラジオ番組。