海と森を巡る対話

 今、東京・京橋のINAXギャラリーで「唐桑・海と森の大工展」が開かれているのだが、その関連企画が決定した。
■4/19は世界各地の海洋民族と船を追うフォトジャーナリスト門田修氏のスライドと話。聞き手はドキュメンタリスト瀬戸山玄氏。日本でもかつて伊勢湾台風を境にFRP船が一気に増えたのだが、昨年末のスマトラ沖大地震に襲われた地域でも、これを機に船が様変わりしていくようだ。木造船がなくなっていけば生活も大きく変化していく。このあたりの興味ある話も聞けそうだ。

■4/22は唐桑の和船船大工、岩渕文雄棟梁と、同じく唐桑の牡蠣養殖業の畠山重篤氏の対談。岩渕棟梁はこの展覧会の主人公。森と海の間にたつ船大工の言葉を語る。昨年は海の家ブルームーン環境保護イベントにも出演した畠山氏は水産業者による植樹活動を核にした「森は海の恋人」運動をずっと続けていた方。書いている本や講演がそうとうおもしろいのでこの人には、ファンが多くいる。海と森の深い関係性について語り、私たちの想像力を刺激する。地元では忙しくなかなか会えなくなっている二人が、東京で久しぶりに会う。

時間はともに午後6時半から。予約制(定員60名)。詳しいことはINAXギャラリー銀座ショールームまで。http://www.inax.co.jp/Culture/top/gallery.html