「青空駐車場」の「青空」に浮かぶオフィス

このbeach hut on the blogで何回か取り上げてきた、アルミ海の家を作ったアルミ構造材製造の会社SUSと、フィルカンパニーという会社が開発した「駐車場上部空間を利用したオフィス」というものを、先日見てきた。東京駅近くの八重洲ブックセンター裏の駐車場に、それはある。


青空駐車場の使用されていない 「上部空間」に着目し、駐車場の上の空中に仮設建築を建てることで駐車場としての機能を維持しつつ、その上のスペースを事業用不動産として法人や個人に貸し出すというもの。
今注目されている駐車場ビジネスの中から生まれたひとつのニッチビジネスだろう。
建築空間として面白かったり美しかったりするものではない。
しかし、この仮設空間を体験する意味は大きい。


この仮設建築を知ることによって、
土地所有者などさまざまな人々の思惑によって、巨大都市の中にぽっかりできた
「青空駐車場」のその「青空」を対象化できるようになるのだ。
建築空間そのものは何でもない。
しかし、体験後、認識に強い影響を与える。
それは、仮設建築らしい「力」だ