ミュージックマガジンと王立宇宙軍

hi-ro2006-09-08


お知らせするのが、遅れてしまったけれど、今月号の『ミュージックマガジン』に「海の家の音楽」についての記事を書いています。表紙はフリッパーズ・ギタートム・ペティ、アルゼンチン音響派パール兄弟の記事などが載っている。少年時代の憧れの雑誌で仕事するというのは、いいものですね。


夏は、逗子にある学校に行かない子たちのフリースペース「遊悠学舍」のパンフレットの構成の仕事をしていました。
すいぶん前、児童劇団のために脚本を書いたことがあって(北国の街、駅前の雪が溶けるとキラキラ放置自転車が現れるというオープニングでした)、その時、いつも書くものとは違って、やけに教育的なメッセージを出してしまったことに反省した経験があるのですが、このパンフレットの時も、なんだか堅苦しくなって、スタッフのみなさんにずいぶん批判されてしまったのだった。イケナイイケナイ。自分の非教育性を掴み直さなければ。
このフリースペースに行って、彼らと会って、すぐに、今年の夏の人生のテーマ「セクシー」を瞬時に見抜かれたのは参った。マイッタ。


久しぶりに、倉本四郎さん宅に、某出版社の編集者の方と訪れ、お線香をあげてきました。最近、倉本四郎スパイク・ジョーンズを重ねて考えると、私の動かない頭がぐぐっと動きだします。深層意識ではなく、プールや沼、地下室のような意識の浅い部分への素潜りは、けっこう自由で、深層意識を探るプロダイバーのこうるさい注意がなくて楽しい。タノシイ。


昨年も行なった韓国の最先鋭音楽集団PURIのパンフレットの構成・編集をまたしています。その記事のひとつとしてGAINAXの社長、山賀博之さんにインタビューしてきました。PURIのリーダー、 ウォン・イルを山賀さんがたいへん気に入っていているので、ウォンの音楽性を山賀さんに語ってもらうというインタビュー。
取材のために1987年に山賀さんが監督した『王立宇宙軍オネアミスの翼」を見ました。主人公が、70年代中期のニューシネマやその時代のアメリカ映画に登場するようなダメ男ぶりを発揮して、ここらへんの映画の影響大の私としてはなんだか共感して見てしまいました。山賀さんはアニメを作るため79年から約2年間、当時名画座で上映されていた映画をかたっぱしから見ていたということなので、『タクシードライバー』とかも見たのでしょう。
王立宇宙軍オネアミスの翼」やYMOの話を山賀さんとけっこうしてきました。
この記事はPURIの公演パンフレットに載ります。(10/30 新宿シアターアップル、11/1 大阪アメリカ村BIGCAT)
アニメファンの方々も楽しめる内容の記事です。楽しみにしていて下さい。