いくつか話題を書いておきます。

Uz Jsme Domaの新アルバム発売
昨年の10月、クリムトのアニメの美術もやっている、マルティン・ヴェリーシェクが来日した。その時は、私が好きな空間、青山の東京サロンで小さな歓迎パーティを主宰した。


彼が来たのは、彼がアルバムのジャケットデザインもしているチェコのバンドUz Jsme Domaのライブで、ステージに立って絵を描くためだった。


マルティンボヘミアン・グラスの作家として国際的に名が知られており、かなり強力な個性をもった美術家、そしてすごい酒好きである。プラハのアトリエでは「僕はガラス作家だから」といってガラス(ビール瓶)を決して放さなかった。歓迎パーティではあまり飲まないように注意していたようだが、もう少し飲めば「ぶっとぶぞ!」という気配は濃厚だった。横浜のホテルまで彼やメンバーを送った時、マルティンから、友情の徴として小さなリキュールをもらった。きつい薬草の香りのする緑色の酒。ぐぐっと飲むと石畳にずるっと落ちていき、デフォルメされた人形状態になりそうな酒だった。


Uz Jsme Doma。このバンドは相当に強力かつバカっぽいバンド。彼等の新アルバムが日本で発売される。
「鱈の皮下脂肪撲滅同盟」(いいタイトルだなあ〜。アルバムの絵はマルティン・ヴェリーシェク) 
POSEIDON PRE-002 2500円税別 (2625円税込) 2/20発売
バンドのサイト
http://www.uzjsmedoma.com/
アルバムを発売するポセイドン
http://www.musicterm.jp/poseidon/


■TRABAND来日


プラハでは、ずいぶん多くのロマがいた。その音楽の調べ、あるいはユダヤ風の旋律、ヨーロッパの庶民の暮らしの音色のブラス、シャンソンのような熱唱、ロックのリズム…。そんな音楽を奏でるチェコのバンドが3月に来日する。名前はTRABAND。


ステージは3/1〜3/6まで。
http://www.bigstream.co.jp/tickets.html
こまっちゃクレズマ、ヒカシュー WAREHOUSEなどが共演する。
渋谷のライブハウス、エッグマンで開催されるのだが、どうもエッグマンに変化の萌しあり。


大熊亘あたりの流れとともに、天国注射、山谷、チンドン、神戸震災、クレズマーなど空間横断系音楽を目撃してきた人間にはイメージが広がるステージのはず。
TRABAND
http://www.traband.net/indexANGL.htm

■「やる気のないバニーガールの時代」を発表

WEBマガジン「青い瓶の話」58号で
私が書いた小品「やる気のないバニーガールの時代」を発表しました。


これは草月ホールのピアノを破壊して、その素材で作った祭壇に、少女・草間弥生(文字ママ)が祀られたところからスタートした「娼婦になりたい女の子の時代」が終わり、次に始まった「やる気のないバニーガールの時代」についてのお話。「宝島」1974年1月号の桃井かおりのコラムを読み「自分のお腹の中とレズっているのがいい」と考えだした少女たちについての小さな小さな小説。


「青い瓶の話」 2004年2月2日号 No.58
登録は

http://www.kitazawa-office.com/aobin/ao_top.html

バックナンバーリストから読む場合は

http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000091656


■「オアシス音楽史 PART2」録音終了
1月29日に、海の家オアシスの音楽の歴史を聞くラジオ番組の録音をした。スペシャルゲストは、HOMEGROWNのパーカッション、シンジMAN。オアシス第2期への展開の鍵を握る黒い父、AJAの話しからHOMEGROWNデビューまで。「あ〜やんなっちゃった〜」の牧伸二のレゲエ時代のステージ録音、あのアル・チナ・ スミスの自宅録音などシンジMANの秘蔵音源多数! 私はこれから編集作業に入ります。公開はもう少しお待ち下さい。