和歌山BAGUSへ

美術館で買物などをして、美術館前からバスの飛び乗り空港へ。大阪伊丹空港へ。それからリムジンバスに乗って関西国際空港。そこでまたリムジンバスに乗り換え和歌山、新和歌浦へ。「ニュースタイル海の家」の西の総本山BAGUS詣でである。


ここは木村屋という熱海や何かにあるような中規模旅館の下のボート置き場の空間を飲み食いできる店に転用してできたスペースである。BAGUSのアキラさん家族と晩飯。目の前には静かな海があり、客はうちわの数人、ゆったりとした時間が流れているのだが、実は高速度のアイデアが流れ込んでいる場所でもある。アンテナの立て方によれば新しい歌がキャッチできる。そう、ここはNEW PEACE SONGの浜辺なのである。


近くの浜辺にサーフポイントがあった。しかし、その浜辺はゴミで汚れていた。あるサーファーが一人でゴミを拾いだした。次に道や使っていない畑の雑草も抜きだした。この浜辺の街は老人たちがほとんどの過疎地域。ゴミ拾いを見ていた老人たちは、そのサーファーのホッタテ小屋に野菜などを置いていくようになった。ほどなくサーファーは老人たちの家の修理の手伝いなどもするようになった。
そのサーファーが中心になって、今度の日曜(今日のことだ)、その浜辺で祭りをするという。BAGUS BANDも出るカラオケもある。祭りの時間は? と聞くと、サーファーは「夜明けから夕暮れまで」といったという。


少したってからKAYONさんが来店。アップリンクで働いていた方。この人の顔を見るたびに私は「確信犯だ」と思う。何の確信犯かというと文化伝達の確信犯だ。いつもカバンに映画の上映会、演劇の上演、カフェのチラシ、ミニコミ、タウン誌などをたくさんもっていて人に渡していく。と同時にどんなおもしろいこと場所があるのかを語っていく。チラシの渡し方、話し方が的確だ。それを見たくなる聞きたくなる行きたくなる。すごいぞ。大阪、京都、和歌山の表現者はこの人をぜったいおさえていた方がよいと思う。