浜辺とアニメ

ここで突然思い出したのが、ある元アニメーターの人、林静一だったろうか、そういった人の思い出ばなし。


60年代のある夏の日、アニメプロダクションの面々は伊豆の漁村に数日泊まりがけで遊びにいく。最初は遠巻きに見ていた漁村の子供たちも、何日か立つと仲良くなる。最後の日、プロダクションの人々は、子供たちのために、その時仕事をしていたアニメのキャラクターを棒で砂浜に大きく描いて去っていく。夏の砂浜に残されたキャラクター、それは鉄腕アトム


私の頭の中で作った部分もありますが、そんな話だった。


鈴木慶一が子供時代、伊豆の子浦に父親と父親が所属している劇団の人間と遊びにいく浜辺ものの話もおもしろかった。波勝崎(はがちざき)とハガチー事件が重なる昭和史的な思い出話。
あるいは漫画家、上村一夫の娘が思い出として語った、娘と過ごす浜辺の上村一夫の姿もよかったなあ。