初めてのビーチクリーン

今年初めてのビーチクリーンを久留和海岸で行ってきた。浜を見下ろす場所から一見すると美しい海岸だが、近づいてみれば相変わらずのペットボトルなどのゴミが打ち上げられている。散乱するゴミとゴミに線分を引いていけば、巨大スーパーマーケットの立体図が立ち上がってくるようだ。この「海辺」が、自然と都市が交錯してる場所であることに変わりはなかった。


スマトラ沖大地震津波による被害は相当なもので、自然の脅威を思いしらされた。また自分自身、昨年は、台風に直撃されることの恐ろしさというものを、海辺の街に暮して初めて知ったし、台風ではなかったが強風のために実際に自分の家の屋根の一部がめくれあがるような被害にもあってしまい、「海辺」における自然の力を強く意識した。


だからといって自分の「海辺」への視点は変わらない。その場所で黙々とプラスチック製品やジュースの缶、靴などを拾っていて思うのは、やはり日本のほとんどの「海辺」が自然と都市が重なっている場所だということだ。


自然を自然としてしか見れない人には対峙していたい。自然の力の恐ろしさを語ることによって、自然と都市の二重写しを無効にしてしまう人の鈍感さからは遠ざかっていたいな。