横浜マイナークラブツアーヘ

横浜トリエンナーレでラジオをやるO氏(ラジオホームラン時代の仲間)と久しぶりに会う。昨夜はラジオアクティヴィストK君を案内役にして、横浜のマイナークラブシーンを見るためのツアーなのだった。


みなとみらい線馬車道駅そばの旧帝蚕倉庫「北仲 White」ビルにあるO氏らのアトリエから出発。関内へ向けて東京経済大学や早稲田、慶応の学生らとぷらぷらと歩く。伊勢佐木町に出てすぐに右の横丁へ。ラジオアクティヴィストK君、いい感じの歩き方。彼は、横浜六角橋商店街のお店でラジオ放送 [SIX SQUAREBRIDGE]を続けながら,レゲエ中心の横浜では少数派の,エレクトロニクス系サウンドのオーガナイザーとしても活躍してきた人らしい。


横浜の不良の方でしたら、きっとご存知でしょう。Ex Bodegaへ。平日は深いレゲエ。日曜はエレクトロニクス系になるとか。バンコクにでもあるようなバーの感じ。奥のダンスフロアーがよい。電気がないただの真っ暗闇。その闇の空間に巨大スピーカーが積まれている。この真っ暗闇で踊り狂う感覚が温存されていることに敬服。私の家のまわりも夜はほんとうに闇になる。今も外は闇だ。後でチョーヤの梅酒を飲んで庭で踊ろうか。音楽は、近所のたなbさんに布教されたサンボマスターか(たなbさん、DVDありがとう。折伏させられ、感動いたしました)。


Bodegaの闇の中にDJたち登場。まさに不良のツラ。『青春の門』とかに出てきそうなすごい色男のお兄ちゃん。闇の奥にギャラリーあり。特殊なデザインの絵がかかっていた。狩集氏に近い世界。レゲエだもんな。


Bodegaを脱出。伊勢佐木の通りに出てそれから黄金町へ。熟女バー、民団事務所、関西風お好み焼きの看板がばらばらと並べられた雑居ビルなどを抜けていく。


MOVE。本日は休みなので入れませんが、屋上にいい感じの観用植物。あの屋上で長者や黄金などの町の人々の様子を見ながら飲めるのだろうか。カサテベス的酩酊状態になりそう。


いよいよ大岡川沿いへ。あの売春街がなくなっているのですね。気になったのが、そのなくなり方だ。たとえばあるストリート。京浜急行線のガード下にあった商店街がなくなり、非常に簡易的な形でそれを覆う壁が出来ている。その壁を右手だとすると左手にわりあい新し目の、多分ガード下の店が移動したと思われる店がいくつか並んでいる。1階が飲めるスペースとなって2階で性行為をする形式の店である。それがすべて閉鎖されているのだ。こんなに新しいのに閉鎖されていること。
さらにそのストリートの出入り口の両方に簡易的な交番がたっている。防犯カメラもいくつも設置されていた。かなり強権的な形で、この売春街はなくなったのだろう。不思議な空気感だ。時として現れる強力な力が街をぶった切っている。


橋を2度ばかり渡ってDUBへ。根性ありそうなマスターの兄ちゃんがDJ。ハウス、ガンガン。窓の下は川が流れている。横浜のクラブの人たちってツッパッテますね。若かったら喧嘩して川に投げ込まれそうだ。


DUBを出て関内方面へ帰るみんなと別れて、一人日の出町駅方面へ。ラジオアクティヴィストK君、気に入ったぜ。今度は六角橋だよ。なんたって大人の男がほんとに楽しめる街らしいんだから。


電車に乗る前、ラーメン屋へ。食べていると、後ろで男二人が話をしている。年上の男がポーランド人の女とつきあっていた頃のことを話している。ロマンティックな話し振りだ。振り向けば、やっぱりツッパッテる兄ちゃんなのだ。