フリーターとドヤ

若者たちとドヤについて、少しだけ書いておこう。
日経流通新聞の7月20日版によると
石垣島を中心とする沖縄県八重山地域では2003年、約35年ぶりに人口が5万人を突破した。直近10年間で1割近い増加。原動力の一つがフリーター層」だという。
「住民票を移さない統計に表れない若者が八重山だけでも数千人規模でいると見られる」というからすごいもんだ。

「急増中の若者向けの安宿い長期滞在し、ダイビング店や飲食店の店員などとして働く。沖縄県全体の人口増加も全都道府県首位」と書いてあるが、ということは沖縄のあのゲストハウス、月光荘とかナゴゲストハウス、ビーチ・バムなども寿や釜ヶ崎のドヤとある面、同じようなものと考えていいのかもしれない。

全国を渡り歩く日雇い労働者のような流れ系フリーターについても、日経流通新聞はレポートしていて、「北海道では昆布干し、鮭解体、長野でレタス収穫、静岡で茶葉摘み、愛媛でミカン収穫、沖縄でサトウキビ刈り。四季を感じながら日本を渡り歩き、過疎・高齢化地域の地場産業を支える」なんて書いている。

そして日経流通新聞らしくフリーターの消費分析をしているのだが、「娯楽関連で出費が多いのは?」という質問にについて、正社員が「友人などとの飲食」(63.2%)「雑誌購入』(37.0%)と答えているのに対して、フリーターは「書籍購入」(40.0%)、「CD購入」(24.3%)という答えを出している(Yahooリサーチを使った1420人の回答を使った統計)。
書籍や音楽は、フリーターたちに支えられているのかな、やはり。

ゲストハウスやドヤで、しみじみと読む本や楽しく聞く音楽。私なんかには非常にイメージが広がります。