GAY/海の家/とんちピクスル

日曜日は由比ケ浜の海の家「パパイヤ」で茂木隆之さん主催の「とんち音の波」。
福岡のとんちピクルスという音楽ユニットを中心としたライブ&DJ大会。今回初めてごあいさつした茂木さんがデザインした単行本『ひとり』(アスペクト)は好きな本。とんちピクルス、日本映画の台詞のコラージュしつつの演奏など、そうとういい感じのマニアック音楽。しかし、私は音楽家マニアック派より店員マニアック派の方がよく見える体質に現在なっているので、どこか傍観。しかし、このとんちピクルスの人、注目の音楽人でありましょう。


3軒先の海の家でゲイのパーティ。実は「とんち音の波」ほとんど見ないで、そちらに参加。その海の家の前の浜辺はなぜか赤い光で照らされ、上半身裸の若い男たちがたむろしている。中に入ればスモークはたくわ、照明は都心クラブ並みの動きをする機材であり、ステージにはドラアグクイーンがいた。


ゲイのパーティは初めてだったが、ダンスの盛り上がりはすごかったし、おもしろかったな。ハウスあたりから、ダンスミュージックはゲイの世界を先頭としていると聞いてはいたが、納得しました、鎌倉の海の家で。


この永遠に続くような機械的なリズム音は、本質的なクライマックスは永遠に訪れない男性性にぴったりで、あとは野たれ死ぬだけなんだな、なんてことは80年代のライターが書いていることなんだろうな。スミマセン、感想は陳腐だし20年は遅れています。


がんがん踊りながら考えていたのですが、私は、10代の頃は稲垣足穂をずっと読んでいて女の子のことなんて興味がなくて、でも日劇ミュージックホールとか見ていたのだった。近いのか? う〜む。わからん。一緒に遊びにいったサーファームービーカメラマンTさんと、ゲイディスコ海の家を出れば、Tさんの妻、Yちゃんが迎えてにきてくれていた。そして私たちは女の子のいる世界へ、ぺたぺたとサンダルで帰っていったのだった。