写真展『極東ホテル』−−山谷のホテルに泊る外国人バックパッカーたち

『ブロンドの恋』を見終わった後で、四谷三丁目の写真ギャラリーRoonee 247 photographyに行って、鷲尾和彦の写真展『極東ホテルPassengers In The Far East』を見る(写真展は9/4まで)。
http://washiokazuhiko.jp/


山谷にある外国人バックパッカー向け宿で撮影された写真である。
私は7〜8年前、たまたま立ち寄ったギャラリーで行なわれていた彼の個展で鷲尾さんのことを知った。美意識や世界観を楽しませる作家ではない。確実に刺激を与え続ける写真家だ。
確実・刺激・持続。


この頃、寄せ場にあるドヤについて興味をもちだしていたので、彼の最新写真展がそのようなテーマであることに、実は驚いている。
また刺激を与えられてしまった。


彼と少し話しをした。
外国人旅行者によって見つめ返されていく、東京にずっと何かを与え続けてきた場所である山谷。
ここで話をしたことは、もう少し咀嚼したら、書いていこう。そして私自身も動いていくつもりだ。

(都市と農村の格差によって集まってきた人たち。80年代前期の同時代音楽派のサウンド流入という音の記憶…)


午前中はチェコの60年代独身女性工場労働者の映画を見て、午後は日本のかつての独身男性労働者の街にあるホテルの2000年代外国人旅行者の写真を見た。夜は鹿島出版会の若い編集者と酒を飲んだ。いろんなことを与えてもらった1日だった。