奥成達ラジオ「nusic books」公開!

hi-ro2006-03-11

お待たせいたしました。
詩人・奥成達と本で遊ぶラジオ「nusic books」公開します!


第2回「海辺本を読む」
太陽の季節』を読んで、渚のモダンを追う旅へ


海辺の街、葉山。その海辺を舞台にした小説が石原慎太郎の『太陽の季節』。
発表されたのは昭和30年(1955)。この頃、葉山にはバンガローが立ち並ぶ場所があり、若者たちは、そのスペースを「桃色遊戯」に使おうとしていました。それを阻止しようとする「フクロウ部隊」。貧しげな攻防をせせら笑うかのように、ヨコハマへと走り抜けていく「太陽族」たちを追いかけ、私たちの会話はハマのクラブのドアを次々と開けていきます。
その度に炸裂するJAZZ!


いきなり奥成センパイが語ります。ヨコハマのクラブで飲む酒と、銀座のバーで飲む酒は、どこが違うのか、と。
酔いすぎて、私たちは、ヨコハマの夜の向こうに、宮沢賢治が立っている一瞬の幻を見ます。
石原慎太郎の文体にも強い影響を与えたJAZZは、不良たちの友情の質をどう変えたのか? 
不良は、どうして街に遊び、そしてふらりと海辺に行き、孤独に佇むのか?


坪内祐三さんが書きとめた「素晴らしい言葉」が、その答えの大きなヒントとなるでしょう。
大切な言葉を抱え、私たちの会話は家出をし、不良外人フランソワと一夜を過ごし、さらに高知の海辺でペンギンと戯れます。
葉山からヨコハマを経て、高知へ! 渚のモダンを追いかけながらの1時間と5分の旅。どうぞお楽しみ下さい。


●今回とりあげた本
太陽の季節』(石原慎太郎 新潮文庫
『渚のモダニズム‐‐「夏の感性」としての戦後』(梁木靖弘 マック)
『フランソワ・ トリュフォー映画読本』(山田宏一 平凡社
ぼくんち』(西原理恵子 小学館


●ジングル=OKIDOKI
OKIDOKI:
多田葉子(alto sax,pianica)
臼井康浩(guitar)
関島岳郎(trumpet,recorder,etc)
*1カ所だけ違った音源を使用しています。


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