アルミ海の家のレンタル

hi-ro2006-04-15

今週、日経や朝日などで記事が掲載されていたので、ご存知の方も多いと思うが、「アルミ海の家」のレンタルが、4月20日より開始される。
葉山の海岸の海の家の動向を知っている方は、「あっ、あれかな」と思うだろう。そう、2004年は一色海岸の海小屋のANNEXとして、昨年は森戸海岸のラ・プラージュ前に建設されたアルミ製仮設建築である。


レンタルは、葉山でも開発・建設を行なったSUSがする。約1ヶ月のレンタルで1平方メートルにつき約1万円。


2002年に建築基準法が改正されて、アルミ合金が建築構造材として使用できるようになった。それにともない伊藤豊雄、山本理顕などの建築家がアルミ建築を作るようになってきた(こうした動きは『アルミニウムの空間』<新建築社 2006>という本に詳しい)。そうした建築界の動向と、ニュースタイル海の家ムーブメントの接点から生まれたのがアルミ海の家だ(設計は畔柳昭雄)。


昨年の「海の家・ラ・プラージュ」では、非常に繊細な透明感のある空間を作り出していた。ただし店の営業側が空間の性質を理解できず、従来ある海の家として扱ったため、その独特な空間を表現することはできなかったことは残念であった。海の家が、海水浴の補助施設ではなく、環境を楽しむための仕掛けとしての方向へと変化していること。アルミ海の家を使用する方には、こうした動向をよく理解していただき、このアルミ海の家の繊細さや透明感をうまく扱っていただければと思う。