カルチュラル・タイフーンでのラジオについての報告

hi-ro2006-07-09

まずカルチュラル・タイフーンでのラジオに関する報告をしておきます。
7月1日のFMヨコトリの午後1時からの番組「拡大された建築に向かって」は、ゲストにみかんぐみ曽我部昌史さん、嶋田洋平さん)を招いて話すというもの。
私は途中から参加したのだが、ここで曽我部さんから私にとっての「素晴らしい話」が聞けた。私にとっての今年の重大事件「藤浩志と海の家との遭遇」に関する情報をキャッチできたのである。


福岡県糸島郡二丈町深江海岸の「アーツキャンプ」は、「夏の陣」だけではなく「春の陣」もあって、曽我部さんは、5月に参加してきたとのこと。
そこでは海の家も使われていたという(とすると、この地域は常設の建物ということか)。
曽我部さんによると、その海の家に入ると、
ものすごい数のカレーライスが並んでいたのだという。
それにはそれぞれ名札がついていて、よく見ると「田中さんちのカレー」「鈴木さんの家のカレー」「渡辺さんちのカレー」といった文字が書かれてあり、さらに「ちょっと辛め」とか「野菜の切り方がおもしろい」といった説明も書かれているのだという。つまり、海の家に参加者のそれぞれの家のカレーがひとつづつ並んでいたのだ。
なんかいいな、そのカレーライスの景色。
「海の家といえばカレー」といった定番の情景に、海の家を取り囲む町の一軒一軒の家庭の微妙な違いが重なっている景色。


曽我部さんは、ラジオで藤浩志さんの特徴を「愛情深く空間を使うところ」といっていたが、この海の家の使い方に関しても(彼だけのアイデアではないかもしれないが)同じ感じがするな。私は、さすがだと思ってしまったのだった。

みかんぐみの方とは、家を使ったアート表現の話などをさせていただいた。その後の番組「YOKOHAMA CLUB CULTUREJAMMING again」で、久しぶりに川村周史さんと横浜のクラブなどの話をしたのだった。


7月2日は、午後2時くらいから美術家の津田佳紀さんやFMヨコトリのメンバーと阪神/阪急の話や「アルマジロ人間問題」についてのおしゃべり。午後3時から「自由ラジオ/スペース」という番組を、私の司会で行なった。最初は、下北沢で長年喫茶店をしている今沢裕さんをゲストに話をした。コーヒー豆のこと、精神分析医とクライアントとの関係を比喩にして語られるマスターと客との関係性の話などを聞くことができた。カルチュラル・スタディーズ系研究者は、聞いておくべき大切な話であったのだけれど、君たちは各研究会で忙しそうだったね(上野俊哉氏は、ラジオホームラン系ということで、聞いていたけど)。
その後、1980〜90年代にかけての下北沢ラジオホームランの活動についての話を、かつてのメンバーとした。それから、ネット上で展開するつもりはないので、詳しく語らないが、カルチュラルタイフーンの運営に関する批判が、私やFMヨコトリのメンバーにはあったので、運営側の上野氏と小さなバトル。運営上の問題をめぐって闘うということは、とても重要なことであると同時に、共同作業中のお楽しみであると私は思っているので、多分上野氏もそう思っていたんだろう、真剣と冗談をまじらせながらの小さなバトルでした。


さて、自由ラジオではなく、今、私が関わっているネットラジオの話である。葉山のインターネットラジオnusicの、pod-walkを意識して作った番組「美術館で散歩」はデータを、ネットにUPする担当スタッフのHさんに渡した。彼も忙しそうなので、実際に聞けるようになるのは、もう少しかかるかも。すみません、もう少し待って下さい。私としては、これで、やっとnusic booksの方へと頭が切り替えられる。