樹木である仏像

先日、東京国立博物館で「仏像ー木にこめられた祈り」展を見てきました。奈良・平安時代から江戸時代くらいまでの木造の仏像を見せていくものです。興味深いのは、常にそれが樹木であることを意識させる展示の仕方でした。あからさまなものではありませんでしたが、樹木を素材として扱うだけでなく、展覧会自体が樹木を使って、地と図のあり方を常に意識させる編集を行なっているところが大変面白かったのです。
仏教信仰の根底にある日本人の自然信仰を示していくと、一応、企画者たちも宣伝などでいっていますが、もう少し遠いところを見つめているような気がします。仏像であり同時に1本の樹木であるという認識を、ある一定時間行ない続けるということは、自分というコトに変化が起きます。


家に帰って、スタイル・カウンシルを聞いていました。