イリヤ・カバコフの絵本、そしてボリス・グロイス

今回の図録で執筆をしてもらっているロシア人美術研究ロディ・オンが、図録のために、イリヤ・カバコフの作品写真掲載の許可をもらう動きをしてくれた。幸い、作家と連絡がとれて許諾された。

9月、葉山の近代美術館で、カバコフが描いてきた絵本やその原画を展示する展覧会が行なわれる(それから、日本のいろいろな美術館で行なわれるようだ)。

彼はソ連国内で非公式芸術家として、自分の美術作品を公に発表することは自由にできなかった。絵本の絵を描いてずっと暮らしてきた。その頃の絵本や原画だ。

9月15日から開催される「イリヤ・カバコフ 世界図鑑 絵本と原画」。
これはかなり感動的な展覧会になるのではないだろうか。

イリヤ・カバコフが来日する同時期に、『全体芸術様式スターリン』(現代思潮新社)を著わしたボリス・グロイスも来るという情報入手しました。ロディ・オンと私、ボリス・グロイスにインタビューしたいと思っています。商業雑誌で、そういった記事を作りたいところがあったら連絡下さい。