シュヴァンクマイエル/個室ビデオ集落/九州列車の旅

来月の11月6日から、西荻のギャラリーMADOというところで展示会をする。「錬金術の招待状」というもの。私はここで、ヤン・シュヴァンクマイエル関連の物品、たとえば、彼が作った蔵書票、ポストカード、それからシュヴァンクマイエルものとは別に「成金男の愛した扇」といった紙幣でつくった扇などを売ります。そこには、非常に文学的教養のある美青年が行うカフェも併設される。
よくわからないだろうが、来て下さい(今度、ちゃんと説明します)。私が店番する日にちなどがわかったらお知らせしますから。
http://www.giovanni.jp/event/information.htm


個室ビデオの店が放火され、多くの死者が出た。この集落についてはとても興味をもっていた。今のような部屋の形になる前、歓楽街のビルの中で、ベニヤで作られた小さな小屋が並ぶ集落に遭遇した時の衝撃は忘れることができない。
1980年代は、世界にいるということそれ自体が恐ろしかったので、逃避場所として、この集落に入っていった。この集落に関しては文章を書いていて、ブログでも発表しようと思ったが、ネットの浮遊力があわないので、他人には読んでもらっていない。どこかの紙媒体で書ければいいと思う。


前にも書いたが「デザイン満開 九州列車の旅」という、とても個性的なJR九州の列車に関する展覧会が、INAXギャラリー名古屋で開催されている。
http://www.inax.co.jp/gallery/exhibition/detail/d_001263.html
そのパンフレット(AD 祖父江慎)で文章を書いている。
展覧会と同じタイトルのパンフレットが書店でも売っているので、手にとってみて下さい。まさに九州を横断していく「九州横断特急」について書いた文章(河と列車を交互に描写することは前からしたかったことだが、それができた)や、九州最南端の鹿児島中央駅から指宿を走る指宿枕崎線「なのはなDX」という列車について書いた文章(昭和30年代の新婚旅行について書けたのがよかった)は、自分でも気に入っている。立ち読みでもいいですから、そのテクスト読んでみて下さい。

古書ほうろうの宮地さんにパンフレットを送ったら、感想を書いていただいた。ありがとうございます。
http://d.hatena.ne.jp/koshohoro/20080929/p2


(写真は、夏に行ったbeach hut tourの帰りに寄った大阪の鶴橋。焼き肉を食べようと思って犬のように街をうろついたら、犬が)