プラスチック/ラジオ/コミュニティ/ライカ/チヒン/ガガーリン


今日は久留和海岸で仲間とビーチクリーン。
ここ3日間ほど強い風の日が続いていたので、海岸はすごいゴミの量。
大きなゴミもあるが極小のゴミもすごい。
プラスチック製品が川や海の力、太陽の光によって細かく砕け
カラフルで小さなビーズのようになって大量に砂浜に散らばっている光景に魅せられる。


浜辺は都市の廃虚のようだ。


その時の強い引き潮、強風による砂の高低の変化、ショベルカーによる何らかの作業などによって、海岸がまったく違ってみえる。


今日のこの浜辺は、自然の力と人間の作業によって、ある意味でめちゃめちゃに変容している場所だ。


浜辺から上がり坂道を昇って家に帰ってみると、葉山のインターネットラジオnusicのIさんより電話。11月に録音した海の家についての放送がやっとアップしたとのこと。


番組名は、●ヌージックカフェ「“海の家”文化が成立する希有な土地」
http://www.monado.net/nusic/


ここで私は「ニュースタイル海の家」について、その面白さなどについて語っている。また海の家オアシスの人々の話も聞ける。
よかったら聞いてみてください。
しかし、回線状況によってうまく聞けないことがあるのだが、その聞けない確率が高いことを知らせておきますね(回線環境を近いうちに改善すると担当者はいっていました)。それから葉山の住民用のラジオ、小さなコミュニティで聞くものであることを念頭に入れておいて下さい(うちわ受けの話題があったりします。しかし、ここらの海岸に遊びにきたことがある人には面白いし、空間に関する勉強をしている人にも興味深いと思います)。


夜、NHKBSでチェコアニメのドキュメントがあることを知る。
私がすごく好きなアニメ作家アウレル・クリムトが出るという。
私はテレビをもっていないので、秋谷海岸のシネマ・カフェでテレビを見せてもらう。


クリムトが人形劇団で劇を演出していた。その作品がおもしろそうだ。
タイトルは「ライカとチヒンとガガーリン」。
ソ連のロケットに乗せられた犬ライカ
イカは今、ある星で暮らしている。
そこには宇宙の奇妙な生き物もいるし、アメリカのロケット実験のために乗せられたチンパンジーも中国のロケット実験用猿チヒンもおり、ここではみんな楽しく暮らしている。


そこに宇宙飛行士ガガーリンがやってきて、チヒンに強引に恋愛をしてしまう。ミュージカルであると同時にどこか暴力的な展開。そこからクリムトらしいソビエトをモチーフにした悲喜劇が展開するというもの。


この人形劇をクリムト人形アニメにしようとしている。
そのパイロット版を造る作業が中心になっているドキュメントだった。


アウレル・クリムト。テレビの中の彼の身振りや表情を追いながら、一昨年プラハでインタビューしたときの彼の様子を、私は思い出していた。


「ライカとチヒンとガガーリン
イカガガーリンもそのことを考えただけでも涙ぐんでしまうような非常に好きなモチーフ。そのアニメ作品を早く見てみたい。