仕事について

hi-ro2007-10-15


友人の画家、出口雄大の『水彩学』は、大きな刺激となりました。
彼の父なるものの歴史の肯定、それに立って絵を描きつづけるという姿勢は、非常にインパクトをもって受けとれました。


出口の歴史肯定の仕方に関しては、様々にいいたいことがあり、
その思いのいくつかを先の日記に書いたのでした。
そして、私も彼に見習って、私も私のスタイルで父なるものの歴史の肯定ということをしなければならないと思っています。


私はライターや編集の仕事をしてきましたが、長い間、書物の歴史の肯定ということはできませんでした。約20年間揺れ続け、そして誰かの影に隠れて出版関係の仕事をし、過ごしてきました。
そういう私が「ひきこもり」の人たちのことを考えると、いつも不思議だなあと思っていました。何故か? 部屋に隠れなくとも、仕事をしながら社会に出ていながらも「ひきこもり」なんてできるのに、と思っていたからでした。
しかし、もうその身過ぎ世過ぎのあり方も終わりにする時期にきたようです。


現在、私は、かなりの数の書物をめぐるテクストを扱う書籍の編集作業に入っています。
これは私にとって、書物の歴史の肯定を意味します。
また、自分が書いたテクストを書籍にするための動きを始めました。
これも父なる者の肯定に立った仕事になるでしょう。
さらに、本作りの仕事を真面目にやろうと考えたが故に、他の仕事を行ない始めています。この仕事に関しては、知り合いの方にも色々と協力していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
(具体的な話は、会える方に、それぞれ話したいと思います)


『水彩学』についての文章を書いたが故に、このような文章を発表することとなった。
いやあ、インパクトのある書物であった。