2004-01-01から1年間の記事一覧

アルミ海の家

一色海岸のアルミ海の家、やっと形が見えて来た。工事の方も素人がセルフビルドでできる可能性も見えてきた。因みにこの海の家、海小屋が経営します。スペイン料理で軽く飲める予定。

『ビーチの社会学』読書ノート4

『ビーチの社会学』(現代書館)は、随分前に読み終えていたのだが、ここに読書ノートをupしていなかった。残りは第9章と第10章だった。9章は「サウスランド・ビーチに来ている女性たち」というタイトルで、海水浴に来る女性たちの行動についての調査/考察…

オアシスパンフ作り(建築という仕掛け)

昨日は印刷所からあがった半完成品のパンフレットを、ハサミで切って、折り直す作業を海の家オアシスの仲間とビールやコーラを飲みながら行っていたんだ。 ADが画家カリシュウと決まった時点で、フィニッシュは手作り作業と決めていた。彼は目の前で何百枚、…

アルミ海の家建設の独特なテンポ

朝、カメラマンの佐藤隆俊さんと一緒に一色海岸へ。アルミ海の家の建設現場へ。独特なテンポの仕事運びだ。ものすごく停滞したりするのだが、仕事のテンポがよくなると、あれよあれよというまに柱が立っていってしまう。この仕事の独特なテンポはアルミとい…

オアシスパンフ

森戸海岸の海の家オアシスのパンフレットができあがった。オアシススタッフが送る街の人々への言葉と店に来てくれる人々への言葉を中心にした小さなパンフレット。まだ配布前なので、コンセプトについては語らず、ミーハーな感じで紹介しとこう。この小さな…

アルミ海の家

月曜日から「アルミ海の家」が三浦半島一色海岸で建設中。海水浴場の未来を考えたプロジェクトのひとつ。2002年、建築基準法改正によってアルミ構造材が法的に認められるようになった。明日は、伊東豊雄、山本理顕、難波和彦らが出る「アルミ建築フォーラム…

竹の海の家の変化

成東の海の家では、竹が労働の気楽さを保障する大量生産品的なものではなく、正確な規格がある工業製品的フレームを構成する素材として扱われる。 また今年の海の家オアシスは、数年ぶりにデザインが変わる。見た目はそれほど変化しないかもしれないが、内部…

竹という素材について

まず「ニュースタイル海の家」について説明しておこう。 いきなりだが、イメージを20XX年のTOKYOにしていただきたい。近未来モノによくあるパターン、地球温暖化でこの都市の大部分は水没している。たとえば渋谷、外苑あたりは海の下になっており、なぜか明…

竹フレームの海の家

日曜日は、九十九里の成東までいってきた。竹で組んだフレームを作り、それをはめ込んでいく海の家の建設現場を見る。 九十九里の海水浴場は不法占拠して建てられていた常設の海の家が、常設ならではの頑丈さで、ほんとに風通しの悪いデザインの最悪なスペー…

海辺での行為をみつめていく日々

16、17、18日、宮城県唐桑半島に行ってきた。小さな造船所に3日間はりついての取材だった。海辺の労働を凝視していく時間。このテクストについては、9月になったら語り出せるだろう。 明日は5時過ぎに起きて九十九里の成東の海岸にいく。ここでは竹を使った…

1927年に建築された西本ビル

話が前後するが、新和歌浦のBAGUSは夜の12時まで歓談して、私は上の木村屋旅館で一泊。朝、海辺を散歩。それから和歌山市駅近くにある西本ビルにいくためにKAYONさんと待ち合わせ。 西本ビルは1927年に建築された古いビルをギャラリーや建築系の事務所にして…

チラシ、ミニコミ/大阪について

そのときもらったチラシ、ミニコミで気になったもの。●GO! マグという劇団の「南紀州ハワイの娘ちゃん」というチラシ http://ww.gomag-tv.com/ 和歌山県南紀地方のバスガイドたちの「黒潮純情物語」なのだが、青春歌謡映画風のデザインがとてもよい。南紀白…

和歌山BAGUSへ

美術館で買物などをして、美術館前からバスの飛び乗り空港へ。大阪伊丹空港へ。それからリムジンバスに乗って関西国際空港。そこでまたリムジンバスに乗り換え和歌山、新和歌浦へ。「ニュースタイル海の家」の西の総本山BAGUS詣でである。 ここは木村屋とい…

熊本現代美術館について

次の日は、熊本現代美術館。素晴らしいスペース。芸術文化に関する本がずらっと並ぶ本棚、その本棚に仕組まれた仕掛け(本棚に入り込んで本を読むような子供心をくすぐる仕掛け)、その前に設置されたとてもリラックスできるソファー。そこに座って、音楽に…

熊本/和歌山を巡るbeach hut tour2004#01

今週の水曜日は早朝に起きて、葉山に住む知り合いの家に行き、その人の85歳になる母親と一緒に羽田空港へ。そして熊本へと向かったのだった。 私は熊本にある大学で海の家に関する講演という用事があったのだったけれど、たまたまに八代から葉山に来ていたそ…

ヴィルムヘルム・レームブルック展を見に行ってきた

スーパーマーケットの駐車場に車を置き、ニンジン、レンコン、豚肉などの買物をして、まだ少し時間が会ったので、一色海岸沿いに建つ神奈川県立近代美術館にヴィルムヘルム・レームブルック展を見に行ってきた。 1910年代に作品を発表していたドイツの彫刻家…

ベトナムの海辺の最終演劇について

ベトナム関連の話を4/28の日記で書いたところで、1996年のベトナムの旅で私が見た漁村の演劇について書いておこうと思った。このblogで書いてもよさそうな話であることを、思い出したのだ。 ベトナム中部の海浜都市ニャチャンで知り合った女性が自分の田舎に…

ラジオ番組「オアシス音楽史外伝」出来上がりました

私が製作しているwebラジオの音楽番組「オアシス音楽史外伝」がupできました。 聞いてみて下さい。 http://www.hayama-nusic.net/ 「オアシス音楽史外伝」─レゲエではない、もうひとつの音楽の流れ− 秘蔵音源で語る海の家ヒストリー “旅人がもってきたリズム…

まるで音楽のようなキューバ映画を見てきた

イラク戦争関連の嫌な話ばかり聞かされるので、ここはベトナムとキューバでしょう!という安易な考えでフィルムセンターでやっている「キューバ映画への旅」シリーズへ。映画「ハノイ13日火曜日」と「79歳の春」を見てきた(4/23)。 監督はキューバのドキュ…

TRABANDを巡る座談会に参加

チェコのクレズマー風ロックバンドTRABANDについての座談会に出た。 (4/26 目黒・田燕居にて) (3月に来日したTRABANDについてはid:hi-ro:20040301) ヒカシューの巻上公一さん、トラッド音楽専門のライター白石和良さんらと、3月に渋谷エッグマンで行っ…

「ニュースタイル海の家」と「『暮らしの手帖』ポストモダン版」について

■海の家の最大の魅力は、夏の到来とともに浜辺に建てられ、過ぎ去ってしまえば解体されてしまう仮設建築であるということだろう。 浜辺を不法占拠している海の家ということで興味をもって、1年中営業をしている九十九里浜の海の家に行ったことがあるが、ど…

「黒のセダンが坂道を下りてきた」を発表

WEBマガジン「青い瓶の話」64号で私が書いた小品「黒のセダンが坂道を下りてきた」を発表しました。「青い瓶の話」 2004年4月6日号 No.64登録はhttp://www.kitazawa-office.com/aobin/ao_top.htmlバックナンバーリストから読む場合はhttp://backno.mag2.com/…

ビーチの読書について

『ビーチの社会学』の第8章で、他に気になっていたことをメモします。 私はビーチでの読書をずっとしたいと思っていて、実はしっかりしたことがない。外国人、とくに白人たちはビーチでの読書をしっかりするのだが、日本人はどうもうまくしていないのではと…

『ビーチの社会学』読書ノート3

『ビーチの社会学』(現代書館)第8章「トラブルを中和する」になってやっと著者のビーチ論が浮かびあがってきた。ビーチではトラブルが起こる要素がものすごく多くあるにも関わらず、トラブルがそれほど起こっていないこと。そのことに対する考察が行われ…

音楽と宝残し

「時代とリズム」を捉えている人ということで思い出したのだけど、ムーンライダースに関するスペース音楽史を纏めた後に、久保田麻琴のインタビュー集を作りたいなと思っていたのだった。ここ10年、彼のことは追っていないので、もう自分にはできないから、…

「オアシス音楽史外伝」の収録完了

ラジオ番組「オアシス音楽史外伝」の収録を終えた。 真砂秀朗さんには打楽器ジンベをスタジオにもってきてもらい、それを叩きながらリズムの話をしてもらった。リズムを叩きながらリズムの話をするラジオ。前からしたいことだった。 真砂さんは、現在はイン…

海辺から棄民へ

海の家への興味から海辺、さらに海辺の集落への興味が広がっている。今週の水曜日、漁村のフィールドワークをずっとしてこられた研究者、中村茂樹さんという方にお会いした。沿岸強風地域の住居や季節によって住む場所を変えていく漁村の話などを聞いてきた…

「オアシス音楽史外伝」についての準備

ラジオ番組「オアシス音楽史外伝」の下取材のために,インディアンフルートの奏者でありAWAレーベルの主催者でもある真砂秀朗さんに会いにいく。今回の「外伝」は、レゲエではない海の家の音楽の歴史を聞いていく試み。興味深いのは、この葉山や秋谷には、世…

久留和海岸・人工リーフ設置計画反対についてのフライヤー

4月9日の朝は5時半に起きて、6時半にJR逗子駅。それから駅前で、葉山の南にある横須賀市の久留和海岸に人工リーフを入れる計画があることを知らせるチラシを配った。 先日のダイアリーに書いたように、「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)の漫画『…

山岡がビーチにやってきた

家から坂道を下っていくと久留和海岸になる。 ローカルのサーファーたちの遊び場として、このあたりの地域では知られている場所だ。 この海に人工リーフが入る計画があり、それに反対しているグループがあり、私がその会に参加していることは何度か書いた。 …